相互接続ネットワークの問題点
世界の人・物・金がすべて相互でつながろうとしている現代において非常に重要な問題がネットワーク耐性である。相互接続されたネットワークの崩壊を防ぐために構築されていたはずの多重化方式が逆に深刻な被害を出し、壊滅的な打撃を与えてしまうことが注目されている。
図1のイタリアの電力網ネットワークの多重化(二重化)の片方で障害が発生した場合の被害状況を表している。障害が左図から右図へ進行していくという図で ある。
図1 イタリア電力線ネットワーク図
この場合の経緯としては、東側送電網で障害が発生し、西側回線に電力供給が自動転送されるが、西側の電力転送能力が足らず、負荷がかかり西側もダウンする。
南部に発電所が存在していた場合でも少しでも北部の電力に頼っている場合、南部の電圧が一斉に下がり、壊滅的にイタリアの広範囲で停電するというもの。
このように、相互依存型のネットワークを構成しており、クラウド化へ移行しつつある現代社会では非常にネットワークの依存度が高い。
電気、ガス、水道、コンピュータ・ネットワーク、道路、病院、金融、交通などのシステムは互いに接続し合っているが、このことがこれらのシステム全体を脆弱な物としている。
現代ではインターネット等も対象に含まれつつある。壊れないと思われているインターネットだが、停止する危険性が現実のものになりつつある。
そのうちの一つとして、日米にひかれる1Tbpsもの通信容量を持つ光ファイバーである。万一この回線で障害が発生した場合、トラフィックをすべて分散させることのできる経路がなく、かろうじてある細い経路にトラフィックが集中し、ネットワークがつながらなくなるというものだ。
また、人気のサービスを提供するwebサーバなどではユーザアクセスに対する負荷分散技術が必須となる。これも同じように負荷分散する必要があるが、負荷耐性100%のシステムの場合、耐性のための維持費などのランニングコストが非常に高価になることが問題である。
これら全体の問題を解決するためにはある程度の免疫化及び地産地消の方法をとる必要がある。とはいいつつ、ある程度のネットワーク性は確保する必要があるので、何事にもgoogle8分といわれるように、1社や一つに依存せず、3重のシステムや機能に分散させることを心がけておく必要がある。
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