ISP規制突破 ブロードバンド
初めてのブロードバンドコンテンツと言えば、winnyしかなかったわけだが、最近になってようやくブロードバンドコンテンツといえるものが色々登場するようになってきた。
しかし、その反面、ISPなどにとっては回線の増強などの必要性に迫られたため、膨大な回線コストが必要になり、速度規制が開始されている。ネットコンテンツ提供側にとってはP2P通信方式をとることによってサーバ負担、回線負担を減らすことができるが、クライアント側ではISPによる特定通信規制によりネットコンテンツが思うように使えなかったりする。
図1 今までの回線
図2 ブロードバンド回線
図1のように今までの回線では回線が細かったため、必要最低限で低速だったため、回線を増強する必要性もなかった。しかし、2001年のe-Japan戦略から光ファイバーによる高速回線の一般普及が爆発的に広がり、100Mbpsというアメリカではクレイジーといえるような高速回線が一般家庭に普及した。(アメリカでは2008年現在でも2Mbpsが普通)
また、winnyなどの継続的な通信を行うP2Pソフトウェアの登場により、ISP間の通信や、ISP内での通信が継続的に行われるようになり、回線の“占有” 状態が目立つようになってきた。当然、回線使用量が増えれば回線を増強しないといけないため、ISPにコスト負担が高まり、弱小ISPにとっては悲鳴を上げるほどになってきた。
そこで始まったのが速度規制というものだが、これには3パターンがある。通信ポート規制型、転送量規制型、特定アプリケーション規制型の3つだ。
・通信ポート規制型はウェルノウンポート(0~1023ポート)以外を速度制限するというものや、80番ポート以外を全規制するといった鬼規制もある。
・転送量規制型は“一日15GB以上超えたら通信止めますよ”といったものや、“一か月2TB以上は速度制限しますよ”といったものもある。
・特定アプリケーション規制型は“winny、share、BitTorrentなどの特定通信アプリケーションは遮断しますよ” といったもの。通信パケットが独自形式のものを遮断したりする。
●さて、それではどうやってこの規制を突破すればよいのか。
転送量規制以外ならいくつか方法はある。
1.無規制のISP回線にサーバを置き、そのサーバを経由してネットを使う。(Proxy型)
2.ISPを乗り換える。(王道型)
3.アメリカまでパケットを飛ばし、アメリカ経由でネットを使う。(経由型)
の3つがあげられるが、1は手間がかかる上、初心者には向かない。2は費用が少々かかるが、もっとも王道に即している。じゃあ、3しかないじゃないか!ってことで、今回は3の方法を紹介する。
今回の経由型にはいろいろあるが、中でも有名なのが、SecureIXやHotspot Shieldだ、SecureIXのほうはいろいろとアカウント設定などが面倒なので、最も簡単なHotspot Shieldを紹介。
難しい設定などは必要なく、そのまま解凍し、インストールするだけ。 途中検索バーをインストールするか聞かれるのでチェックをはずす。インストール時にVPNの仮想LANポートを追加するかどうかを聞かれるので続行をクリックしインストール。

※検索バーをインストールするか聞かれるのでチェックをはずす。


※VPN仮想LANポートをインストールするか聞かれるので、続行をクリックしてインストール。


インストールが完了するとタスクバーに月マークのアイコンが表示される。これを左クリックし、Connectionで接続される。

Connectするとブラウザが開き、自動的にVPN経由通信が実行され、アメリカ経由でインターネットへ接続できる。ブラウザのTOPにヘッダレベルで広告の割り込みが入るが、気にしない方向で行くしかない。

水色のところに自分のローカルIPが割り当てられる。(IPは接続する度に変わる)
また、WiFiなどの無線LAN環境が整っている場合はHotspot Shieldというものを追加でインストールする必要がある。

※yahooツールバーを追加でインストールするかどうか聞かれるのでチェックをはずす。
インストールが完了したので、実際にgoogleまでの通信経路を試してみる。

正常に発信元IPアドレスがアメリカ経由になっている。IPは固定でないため、アクセスする度に変わる。
●通信経路のイメージ
・実際にはVPNによってどのような通信が行われているのかピンとこない人のためにイメージ図を作ってみた。

VPNサーバ(HotSpotサーバ)までVPNの仮想専用線をひき、パケットをすべてVPNサーバを経由してアクセスしたいサーバへアクセスするといった形だ。これにより、自分のISPの通信規制を回避することができる。また、この方法は中国などの国家レベルの規制・監視ネットワーク内からインターネットへアクセスする場合にも通信内容を盗聴されないように安全に通信を行いたい場合などにも利用できる。
ちなみにこれらの使用に関しては自己責任で。
●簡単な語句解説
・P2P・・・ポイントToポイント接続。端末PC同士を相互につなぐ通信方式。コンテンツ管理等が非常に難解。
・ISP・・・インターネットサービスプロバイダー。回線を提供する人たち(OCNとかPlalaとか)
・VPN・・・仮想回線網、インターネット回線を専用線として使うための技術。
●参考文献
・動画の流行で「負け組ISP」が苦境に~インターネットタダ乗り論
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMITbf000010112008
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